新作ビール紹介 「WEST SIDE」「EAST SIDE」

OUR BREWINGは、2024年2月に2223作目となるクラフトビール「WEST SIDE」「EAST SIDE」をリリースします。

福井県は、海側のWEST SIDEと山側のEAST SIDEとで、情景が大きく変わります。美しい海の恵みで賑わう西側と、豊かな山々があり、キャンプやスキーなどレジャーが豊富な東側。そんな異なる2つの情景を、ビールで表現してみました。

 

「WEST SIDE」美しい海、サンセットをイメージしたビール

WEST SIDE

福井県の西側(WEST SIDE)には美しい海があり、県外からも沢山の方々が海水浴を楽しみに来られるスポット。特にサンセットビーチは、夕焼けの光が穏やかな波と白い砂浜に映え、絶景です。

そんな美しい夕焼けを、オレンジやライムが香るさっぱりとした柑橘系のアロマに例えた、American IPAに仕上げました。

 

テイスト(味わい)

Style(ビールの種類)

American IPA

ABV(アルコール度数)

6.0%

IBU(苦味)

25.8 ※1

SRM(色の濃さ)※2

6.2 ※2

Malts(麦芽)

Munich2,Pale Ale,Wheat,Melanoidin ※3

Hops(ホップ)

Sabro,Citra CRYO※4

Yeat(酵母)

US-05

※1 大手ビールのIBUはは約10〜20のため、苦味は強めです。
※2 大手ビールのSRMは約2〜3。色は濃いです。
※3 Munich2とPale Aleは、通常の麦芽より、なめらかな味わいを表現しやすい麦芽です。
喉越しスッキリな一般的なビールは、ピルスナー(ラガー)モルトが使われていることが多いです。
※4 CRYOは、通常のホップより濃縮されたホップです。Citraだけでなく、様々なホップで同様の加工が施されています。

 

ドライホップで使用したビールはCitra CRYO。オレンジやライムが香るさっぱりとした柑橘系のアロマを感じられるAmerican IPAです。

Munich2とPale Ale※4をベースモルトで使用したことでホップの荒々しさが出てこず、モルトと調和したビールにすることができました。

ホップとモルトのバランスの取れた、さっぱりとした味わいをお楽しみください。

 

バックグラウンド(製作背景)

通常、さっぱりとしたビールは、ピルスナーモルトをベースによく使います。しかし今までの経験上、ピルスナーモルトベースにたくさんのホップを使うと、生の大根のような、ピリピリと舌に刺さる味わいになる傾向がありました。

小麦麦芽やオーツ麦芽を使用してボディ(味わい)補完を狙ったこともあるのですが、どうもうまくいかず、、

 

一方で、黒ビールのようなロースト(焙煎)感を突出させた方が、面白いビールになる場合もあると思っています。IPAのようなホップを効かせたビールにとってモルト側の主張が強すぎると、ホップキャラクターが感じにくくなるのかなと感じます。

 

今回は、ベースモルトを変更することで、ホップのキャラクターを表現しつつも、突出しないバランスの取れた味わいを表現することができました。



「EAST SIDE」美しい山、星空、アウトドアをイメージしたビール

福井県の東側(EAST SIDE)の特徴は、白山山地をはじめとした山々が連なり、豊かな自然の中でスキーやキャンプを楽しむことができます。また秋は山々が一斉に色づき、紅葉狩りのスポットとしても人気です。今回は秋に山と星空に囲まれ、キャンプを楽しむ情景をイメージしたビールを作りました。

 

テイスト(味わい)

Style(ビールの種類)

Hazy IPA

ABV(アルコール度数)

6.0%

IBU(苦味)

25.8

SRM(色の濃さ)

6.2

Malts(麦芽)

Munich2,Pale Ale,Wheat,Melanoidin

Hops(ホップ)

Sabro,Idaho7 CRYO

Yeat(酵母)

Kveik Hornindal

 

Idaho7 CRYOをドライホップで使用し、自然の恵みである桃、マンゴー、ココナッツといったフルーツを表現。トロピカルでボディのあるHazy IPAになりました。

 

ドライすぎず、ホップのキャラクターを楽しめるボディ感に調整しています。ラベルデザインの様に、ゆっくりと味わって楽しんで欲しいビールです。

 

バックグラウンド(製作背景)

WEST SIDEとの対比として製造した、EAST SIDE。見た目も、透き通った海を表現したクリアなWEST SIDEと違って、まるで森の中のような、向こう側が見えないほどの濁りが特徴的です。この濁りは酵母由来とされています。濁りがあることで口当たりも柔らかであり、苦味も少ないように感じられます。この口当たりがホップキャラクターと嚙み合って、より効果的にトロピカルなボディを表現することができました。

 

 

あとがき

実は、以前WEST SIDEとEAST SIDEは同じテーマでリリースしたことがあり、今回はそのリメイクとなります。今回も前回同様、「全く同じ麦汁」から、ドライホップと酵母のみを変更して製造しました。しかし以前リリースしたWEST SIDEとEAST SIDEと比較しても、見た目と味わいに大きな変化を作り出すことができ、OUR BREWINGの経験をアウトプットできたビールになりました。

ぜひ飲み比べて、違いを楽しんでみてください。

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