サワーエールについて

今回はサワーエールについて解説します!
なぜか、、
次のリリースが「サワーIPA」だからです!
簡単に言えばすっぱいビールのことですね😳😳
そんなのビールなの?と思う方もいらっしゃると思いますが、ヨーロッパの一部では伝統的に作られている種類なんですよ〜🙌🙌

サワーエール


酸味をつけるには酵母の力を用いることが多く、それには3パターンのアプローチがあります。2パターンは伝統的な製法、1パターンは最新の製法。
他にもラズベリーやキウイなど酸味のあるフルーツや原料を用いることでも酸味を付けることはできます!
今回のサワーIPAは最新の製法を用いることで、リスクが少なく短期間で製造できる上に複雑かつ、さっぱりしたビールに仕上げることができました。

1.野生酵母を利用した製法
代表的なビールはベルギーのランビック。
通常、ビールは仕込から約1ヶ月ほどで製品として仕上がりますが、ランビックは年単位での製造。酸味はもちろん、燻製香のようなファンキーな香りや、酢の様なツンとくる香りも有り。この様な特徴からグーズランビックと言われる、若いランビック(1年熟成)と3年ほど熟成させた古いランビックを混ぜ、比較的飲みやすくする製法もあります。
前述した様に非常に製造期間が長いため、ビジネス的に導入が難しい上に、非常に繁殖力が強い野生酵母が設備に住み着いてしまうことで、通常のビールからも前述した特徴的な香りや味が付いてしまう恐れが非常に高いため、今日では非常に限られたブルワリーでのみ製造されています。

2.乳酸菌を用いた製法
ケトルサワーと言われる製法で製造されるサワーエール。代表的なビールはドイツベルリンで盛んに作られるベルリナーヴァイセ。
途中までは通常のビールと製造方法は同じです。
乳酸菌は嫌気的条件(酸素がない状態)において乳酸発酵を行うため、麦芽から糖分を抽出した後に、二酸化炭素を麦汁(ばくじゅう:ビールになる前の液体のこと)に通して酸素を少なくする必要があります。温度も40℃付近を保ち、24時間〜48時間、乳酸菌が酸味を作ってくれるのを待ちます。
と、言うは易し。ビールを作る際には糖分、ミネラルと栄養分が非常に豊富な状態を人為的に作り出すので、自然界には滅多にない菌にとって絶好の環境となります。ビール酵母を入れれば最高の環境ですが、バクテリアにも最高の環境のため、腐敗するリスク等も有り。
しかし、そう言ったリスクもブルワーの技量によってコントロールし、多くのクオリティが高いサワービールを作っていることも事実。

3.新種酵母による製法
前述した2パターンは通常のビールとは異なる製法を用いることで、通常のビールにはない酸味を作り出してきました。
3パターン目は通常のビールと全く同じ製法でサワービールを作り出すことができます。
通常のビール酵母を入れるタイミングで新種酵母を使用することで、約5日間は乳酸発酵(酸味を作り出す)、その後5日間ほどでアルコール発酵を行ってくれるハイブリッド型酵母なんです!
なにがすごいかと言うと、手間もかからず、リスクもかからずに酸味のあるビールが比較的簡単に作れると言う点。。
これどの仕事するにおいてもめっちゃ大事ですよね、、😂😂
発見してくれたフィラデルフィア大学には足向けて寝れませんね、、

OUR BREWING としては初の試みとしてこの酵母を使ってみましたが、発酵工程は通常のビールと異なり、かなりドキドキでした😅
しっかり酸味があり、ドライホッピングで使用したネルソンソーヴィンがジューシーさを演出し、桃の様な香りがある満足度の高いビールとなりました。

アワーブルーイングのサワーエールは6月末にリリース予定です。
またウェブサイトやECにてご紹介させていただきます!

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