創業ストーリー

僕(創業者の岡田)は、飲み会の最初から最後までビールで通す人間でしたが、日本のビールはどれも同じような味であることに疑問を感じていました。
大好きなビールを友達に勧めても、「とりあえずビールで乾杯だけするけど、お腹がいっぱいになるから2杯目以降は別のドリンクがいい」とか、「どのメーカーのビールも同じ味で違いがわからない」と言われます。
いつからか、「もっといろんな味わいのビールがあればいいのに」と思うようになりました。

福井県からの派遣生としてアメリカのオハイオ州に留学した時に転機が訪れます。
全米は空前のクラフトビールブーム。
街の醸造所には人が溢れ、老若男女がビールを片手に語り合っています。

ビール好きの僕もその輪に入りたいと、勇気を出して慣れない英語で店員に注文します。

 

「ビールをください。」

「どのビール?」

「えーっと、ビールをください。」

「だからどのビールなの!?」

 

ビールは1種類と信じて疑わない僕は注文すらできませんでした。それと同時に頭にガツンと衝撃が走りました。

 

「ビールにはいろんな種類があるんだ。」

 

その恐ろしくも心優しい店員は、ビールにはたくさんのスタイルがあると教えてくれました。
その醸造所のビールはどれも個性的な味わいで、特にIPA(インディア・ペール・エール:ホップを大量に使用してつくられる香りと苦味が強いビール)が僕のビールの概念を大きく変えてくれました。
 

クラフトビールの味わいに取り憑かれた僕は次第に、ビールがつなぐコミュニティにも惹かれるようになりました。
ビール好きであるという共通点さえあれば誰でも受け入れてくれる懐の深さがあり、異邦人である僕でもビールを片手にたくさんの人たちと交流することができました。

 

こんな一連の体験がきっかけで、ビールを仕事にしたいと思うようになりました。

 

日本に帰国してからは、知り合いのビール醸造所で仕込みを手伝ったり、仕事を休んで1ヶ月間みっちり醸造所で働かせてもらったり、福井県内の醸造所とコラボビールを出したりしながら少しずつ自分達の醸造所の開業を準備してきました。

いろいろな方のご協力のおかげで、地元の福井で夢を叶えるあと一歩のところまで来ることができました。
本当に幸せですし、この仕事ができていることに日々感謝しています。

 

僕たちがビールを作る理由は2つ。

1つは、みんなにいろんな種類のビールを体験してもらって、好きなビールを見つけてほしいから。

もう1つは、ビールをきっかけにいろんな人と交流して、人生を豊かにしてほしいから。


いろんなビールを、いろんな人と。
アワーブルーイングを、どうぞよろしくお願いします。

 

アワーブルーイング代表 岡田

 

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