最近、福井のコンビニエンスストアやスーパーなどで、普段見かけるビールとはちょっと違うデザインのものを良く見るようになりました。
それは可愛いネコが描いてあるものだったり、カラフルで芸術的なものだったり。
実はそれは「クラフトビール」と呼ばれる、ちょっと珍しいビールかもしれません。
でも、ちょっとお値段が張ったり、本当に美味しいの?って思ってしまったりして、ついついいつものビールを選んでしまいがち。
でも、それじゃもったいない!クラフトビールは知れば知るほど奥も味わいも深いものなんです。
この記事では、クラフトビールに関する基礎知識から、まだまだ珍しい福井のクラフトビールまで、あなたの晩酌のビール選びに役立つちょっとした情報を紹介します。
そもそもビールとクラフトビールの違いって?
そもそも、「クラフトビール」っていったいなんなのでしょうか?実は、製法や成分にビールとの明確な区別はありません。
しかし、クラフトビールはビールと比べ、以下の特徴を持っていると言われています。
製造方法の違い
ビールは大量生産されるため、大量生産に適した機械的な醸造方法を使用しています。一方、クラフトビールは少量生産されるため、手作業や伝統的な醸造方法が使われることが多いです。
原料の違い
ビールの原料は大量生産に適した、一般的な麦芽やホップなどが使われます。一方、クラフトビールは多様な麦芽やホップ、スパイス、果物などの異なる原料が使われることが多く、創意工夫が凝らされています。
香りや味わいの違い
ビールは味や香りが一定に保たれるよう、大量生産のために均一な味わいを追求します。一方、クラフトビールは、醸造家の個性や思い入れが反映された、様々な個性的な味わいが楽しめます。
販売方法の違い
ビールは一般的に、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで手軽に購入できます。一方、クラフトビールは、専門店やバー、レストラン、イベント会場などで販売されることが多く、少量生産のため入手が難しい場合があります。
価格の違い
ビールは大量生産されるため、比較的安価で販売されることが多いです。一方、クラフトビールは、手作業や原料の特別な使用などがあるため、価格が高くなることがあります。
以上のように、ビールとクラフトビールは製造方法、原料、味わい、販売方法、価格などが異なっています。クラフトビールは、多様な味わいと、醸造家の個性や情熱が反映されたビールとして注目されています。
福井のクラフトビールの歴史
福井を含め、実はクラフトビールの歴史はさほど長くはありません。
1994年に酒税法が改正により、ビールの製造免許の取得条件が大幅に緩和され、
必要な最低製造量がそれまでの年間2,000KLから60KLまで引き下げられました。
これにより、今まで大手メーカーにしか許されていなかったビール製造が、各地の小さな醸造所でも可能になります。
そこから、いわゆる当時から「地ビール」といわれており、現在では「クラフトビール」とも呼ばれる様々なビールが福井にも誕生したのです。
福井県のおすすめのクラフトビールを紹介
福井には現在、様々なクラフトビールがあります。
チェコが発祥のピルスナーや、イギリスで発展したペールエール、ドイツ発祥のヴァイツェンなど、ヨーロッパスタイルの伝統的なビールを作っているのが特徴です。
また、福井ならではの地元の原料を使っているビールもあります。収穫量日本一の六条大麦を使ったビールや、名産である梅を使ったビール、永平寺御用達の味噌を使ったビールなどユニークなものも。
今回は、福井発の様々なビールの中から、
①一般客でも購入が可能
②福井の醸造所で作られている
この2つを満たしている福井のビールを3つ紹介します。
OUR BREWING(アワーブルーイング)
OUR BREWINGは、2022年5月に立ち上がったばかりの、まだまだ若いブランドです。
2024年に福井の駅前市街地へ醸造所を立ち上げるに先だち、
福井市内の醸造所「越の蔵」様と一緒にクラフトビールを作っています。
福井県で長く愛されるビールを目指しています。是非一度お試しください。
THE 1st BATCH(ザ・ファースト・バッチ)
クラフトビール界の王道のペールエールを OUR BREWING第1作目として2022年11月にリリースしました。
アメリカンスタイルらしい苦味を強調するため、通常の2倍以上のホップを使用。
また、ラガーモルトとカラメルモルトを使用することで、パンのような香ばしさと麦芽の甘みを引き立たせています。
ホップと麦芽の個性が適度なバランスで調和し、口当たり良く、するすると飲める夏にピッタリのビールに仕上がりました。
THE 1st BATCHに2種類のホップを足して、より芳醇になったTHE 1st BATCH DHもおすすめです。
JOURNEY(ジャーニー)
福井県初にして、OUR BREWING初のIPAです。
ホッピーでジューシーでありつつもキレのある味わいは、すぐに次の1口が欲しくなること請け合いです。
ライチや白ブドウのようなホップアロマが香る爽やかなこの一杯は、あなたのビールの概念を大きく変えることでしょう。
アルコールの高さを感じさせない、ライトでありつつも本格的なIPAになりました。
ラベルは、ふるさと福井の街を颯爽と走る様子を表現しています。
Route 8(ルートエイト)
みずみずしく爽やかなビール。口当たりが柔らかく、苦味も少ないのが特徴です。
ふるさと福井の大動脈”国道8号線”を颯爽と走り抜ける。”Route 8 (ルートエイト)”はそんなイメージをもとに醸造されました。
白ビールに多く利用されるベルギー酵母を使い、バナナやクローブを感じさせる後味に。
モツエカホップ由来のアロマがフルーティな味わいを加速させます。
若狭ビール
福井で初めての「クラフトビール」製造を行うため、社長自らがカナダに渡り、海鮮と相性の良いビールを作るための製造技術を学びました。
その結果誕生したのが、自然豊かな「若狭ビール」です。
カナダで学んだ技術を活かすため、北米の機械を導入し、有機栽培のモルトを使用しています。このモルトは、カナディアンロッキーの名水で育まれたものであり、ワシントン山脈で栽培されたアロマポップを使用しています。
これらの原材料を若狭の美味しい水で醸造した「若狭ビール」は、自然な味わいとこだわりが詰まった生ビールです。
越前福井浪漫麦酒「DIOS」
福井県にある酒造メーカー「越の磯」が製造する越前福井浪漫麦酒「DIOS」は、麦芽100%を使用し、豊かで深みのある味わいが特徴です。
「DIOS」という名称は、一般からの公募の中から選ばれたもので、ギリシャ神話に登場する酒の神「Dionysos(ディオニュソス)」から名付けられました。
このビールには、雪のように白くきめ細かい泡が特徴的な「ピルスナー」、焙煎モルトを使用して琥珀色とコクが際立つ「アーバンエール」、
また、焙煎モルトによる濃褐色で、コクと芳醇な香りが特徴的な「ダークエール」の3種類があり、麦芽100%ならではの、濃厚でコクのある味わいが楽しめるビールとなっています。
まとめ
この記事では、まだまだ珍しい地元福井のクラフトビールを紹介しました。
クラフトビールは、福井でも、全国的にも近年盛り上がりを見せており、これからもっと広く親しまれることになることでしょう。
貴方も一度、福井の美味しいクラフトビールを試してみませんか?
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